今回のご依頼は 「コンプレッサーを購入したら電源配線が無くて‥」
というお困りのお電話相談でした
電源配線がもともと無いコンプレッサーという話で、コンセントプラグをつけて
現場に持っていけるようにしたいというお話でした
あっ、しまった‥
ご依頼を受けてからハッとする自分
心配だったのが電源配線が無いと言う事は、据え置きタイプの可能性あり。
そうなると電流値が 20A(アンペア) を超えるような大型機器なのかも??
という感じでしたが‥現地で確認すると 100V(ボルト) 電源で、
750W(ワット) の単相モーターで一安心
まずはモーターに記載のある銘盤を見て詳しく情報を分析銘。
モーターに貼ってある銘盤にはモーターの定格電流が書かれています
定格電流というのはざっくり書くと 「ここまでの値で使用してくださいね。」
という意味合いです。
記載のある 11.3A(アンペア)
これがこのモーターの定格電流と言う事です
この定格電流、モーター内部のコイルに連続して流せる最大の電流値です。
もしこの電流を越えた電流(過電流)を流し続けるとどうなるのか??
流し続けてしまうとこのモーターは焼けて使い物にならなくなってしまいます
コイルに過電流が流れ続けると、モーターがどんどん熱を持ちます。
そして焼け付いてモーターが故障するという感じです
お客様のところに来る前に電源コードはいくつか選定して持ってきました。
今回使った電線はこちら、VCTF2sq-4C です
持ち運びすることと、コンセントにさすことを考慮してコードを探す‥
実は3芯の電線を探したが倉庫に見あたらない
仕方がないので1本使わずに3芯として使っております(苦笑)
4芯として使っても 15A(アンペア) の許容電流がありますよっ
コンセント自体が 15A(アンペア) までの仕様なので問題なし
3芯だと 17A(アンペア) の許容電流となります
モーターの定格電流も 11.5A(アンペア) なのでこのコードでOK
3芯の1本も接地(アース)用として使いアース端子も準備しておきます。
本体にもアース線をしっかり取り付けておきましょうね
移動式の機械にもアース配線は必須ですよ
電源コードを取り付けてハイ終わりというわけにはいきません。
コードは今きれいに収まっていますが、移動して現場で使うとなると
電線がぶらぶらしている状態ではいつ断線してしまうかもしれません
ラッシングで一部分を保護して‥インシュロックで固定しておきましょう
ちなみに、今回取り付けたコードの長さは3mです
これで施工完了です
さて、試運転もしてちゃんと動くかも確認しておきましょう。
タンク内に空気を溜めない状態での運転では 10.18A(アンペア)
空気を溜め始めると徐々に電流値が上昇していきます。
11.13A(アンペア) なので定格電流値以下。
ところがずっと計測していくと徐々に電流値が増えていく‥
タンクに空気を圧縮して送っているから電流が高くなるのは想定していたけど
定格電流値を越えて過電流状態に突入
計測値がどんどん上昇していくっ
うーん、これってメーカーの設計は正常なのかな??
コンプレッサーは空気が一定数溜まると停止しますが、
当然空気を使用して圧が下がると再起動します。
間欠運転で定格電流を超える時間は数秒、もしくは数分ですが
これが何度何度も続くと故障する確率が上がっていく気がしますね
世の中のコンプレッサーを知り尽くしているわけではないので
何とも言えませんが
試運転も無事? 完了したので僕は別の現場へ
先ほどの電流値が気になったのでお客様にも
「長時間使用する際はある程度間隔を置いて使ってくださいね。」 と報告。
せっかくの新品がすぐに壊れたら目も当てられませんので
説明書をよく読んで安全にお使いくださいませ。
この度のご用命、誠にありがとうございました
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