雷による停電と漏電のしくみ

ノリさん

2014年08月17日 10:00


高山市内は朝からひどい雨と雷が鳴り続いています。

先ほど店舗からお電話御いただき急きょ対処してきました。

内容は、

「周りの家は電気がついているんだけど、うちだけ停電みたいなんやさ」

「中部電力に電話したけどつながらないし、見てもらえんかな?」

雷がひどいせいもあって、ましてはこのひどい雨。

すぐにひらめいた可能性は2つありました。



①漏電による漏電ブレーカが遮断している。

②雷の衝撃波によって漏電ブレーカが遮断している。


お客様のところへ行って分電盤を確認すると、漏電ブレーカが遮断状態に

なっていました。




漏電していないかをメガオームテスターで絶縁測定してみましたが問題なし。

漏電ブレーカをONにしてすぐに停電を復旧させました。



今回の事例、じつは何度も今までに経験しています。

なぜ漏電ブレーカが作動してしまうのか?

じつは漏電ブレーカ―という遮断機は電気的ノイズに弱い特徴があるのです。

雷が発生するときに含まれる高帯域の高周波成分。

これが漏電ブレーカを誤動作させることがあるのです。



これ以外では、インバーター関連から発生する高調波で誤作動することなどが

ありますし、無線機などの強力な電波を近づけることによってブレーカーが遮断

してしまう事もあるのです。


実のところ、製造年式が古い漏電ブレーカ―ほどこの特徴が強いようですね

新しい漏電ブレーカ―に交換することで症状を緩和することも期待できます



話は変わりますが、エアコンの漏電に関する検索がやたらめったら多いので、

ここでそれにまつわる話もしておきましょう

エアコンが漏電する理由に最も多いのがコンプレッサー周囲部品の漏電です。

周囲の部品といっても、確率が最も高いのがコンプレッサーの凍結防止用に

コンプレッサーの施されているヒーターの漏電です。

コンプレッサーが暖房運転で使用されているとき、コンプレッサーは徐々に冷え、

凍結しそうな状態にまでなります。

それを溶解するためのヒーターがそれに当たりますが、経年劣化によって絶縁

被服がはがれてしまい、それに水滴等が付着して漏電するというものです。

これ以外ですと、エアコン内部の基盤関部品の漏電が考えられます。

現在主流になっているエアコンのほとんどがインバーターエアコンです。

その電源回路基板にはアレスタ(避雷器)が内蔵されていて力の弱い誘導雷に

対してはこの部分が瞬間的に動作して基盤や回路を保護してくれるようになって

います。

しかし非常に強い力の誘導雷や、近隣に落ちた雷雷の直撃等は避雷器の許容

する力を逃がし切れず基盤内部で短絡(ショート)して基盤や周囲回路を破壊して

しまい、結果電気がエアコンから外部に漏れて漏電となってしまうのです。



エアコンに限らず、パソコンやテレビなどの家電製品が雷で破壊される原理が

これでなんとなくわかっていただけたと思います。



現在の家電製品は精密部品が多く使用されているため、圧倒的に雷に弱い構造

となっています。

大切な家電製品は雷が鳴っている間はコンセントから抜いておきましょう

通信回線から雷が侵入することもあるので、そちらも気を付けて頂くとなおのこと

良いと思います

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