モートルブロックの設置と、引き上げる重さを軽減する方法
さて、モートルブロックとは何ぞや?
あまり聞くことの少ないお話を今回は書いています
モートルブロックとは日立せが制作している自走式の電動チェーンブロック
のことを指す言葉です。
見て頂く方がきっと早いので、こちらの写真をどうぞ。
写真はすべての作業が完了したあとのものです
見たことのある人はきっと多いかと思います。
工場や作業場で目にすることがほとんどですが、まれに自宅に設置される
方も見える非常に便利な道具なのです。
今回設置したモートルブロックの荷揚げ荷重は 1t
作業所で使用するのでそれなりに大きなタイプの物を設置したわけです。
先ほど自走式と書きましたが、実は電動トロリとモートルブロックは別々の
物なのですが、組み合わせて使用できるために自走式と書きました
写真の物が電動トロリです。
これだけでも30kg程度の重さがあります。
これをH鋼と呼ばれる柱のレールに取り付けます。
ここへ一度分解した電動トロリを挟み込みます。
作業している場所の高さは地上から5m程度の高さです
ここへさらに重量のあるモートルブロックを持ち上げてきます。
もちろん手で持ってくるわけではありません
以下ような手段で地上から引き上げるのです。
滑車を使った荷揚げ方法なのですが、この何重にもなっている滑車の
おかげで引き上げる力が軽減されます。
これは定滑車3個と動滑車3個を組み合せた滑車装置です
この場合、滑車の質量や摩擦などの細かい損失を考えなければ、
引き上げる物の質量を1/6の力でつり上げることができる方法です
ただし、ロープを1m 引っ張っても、引っ張った長さの1/6 しか
引き上げたいものも上がらないというおまけもついてくるので、
ロープの長さは引き上げる高さの6倍必要になります
しかしながら、この方法のおかげで
かなり作業はスムーズに運びました
40kgのモートルブロックだったので、6/40 = 6.6kgの力で荷が
上がっていきます
昔理科の授業で習ったと思いますので、参考にしてください
さて、本体をトロリに固定しました。
のこすは電気配線のみです。
メッセンジャーワイヤを張り、そこにケーブルを取り付けた滑車を
引掛けていきます。
本体と準備してある電源部に接続して作業完了です
今日のために買い揃えたような道具たち
それらのおかげで作業をスムーズに進めることができました
影の立役者、作業足場くん。
やはり仕事で使う道具は大切ですね