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2019年09月28日
負担金? 財産分界点? スマートメーター? 電気の豆知識♪
移設工事の際にお客様に負担を掛けない様にするには‥??
そもそも移動するだけだから負担なんかない??
いえいえ、実はあるんですよー
今回の施工内容は、駐車場を整備するために引き込みの柱を新設して、
その新しい柱に設備をぞっくり移動する(今回は一部新設)という工事
下の写真では手前側にある設備が今まで使っていた設備です。
そして、黄色の丸で囲った部分に同じ設備を新設します。
注意しなければならない点は施工によって違いますが、
今回の場合は以下の通りです。
電力会社の設備を改修する際には、
必ず負担金の発生する要素というものがあるのです
スマートメーター(SM)の移設 → 負担金発生の要素
引込位置(支持点)の変更 → 負担金発生の要素
移動や設備変更の際には、
上記したようにお客様の負担金が発生してしまうのです
これを回避する方法としては、契約容量を上げる。
今までは 20A(アンペア) の契約でしたので、これを 30A(アンペア) へと
契約を増強更新するという一手があります。
今までの設備でいうところのサービスブレーカの交換です。
‥ですが
必要のない電力を増強しても今回はなんのメリットもありません
もしこれが機械式メーターであったならまた変わってきます。
実は、機械式メーターからスマートメーターに更新すると‥??
負担金がなくなるんです
他の部分をいじっても負担金無しで行けるんですよ(苦笑)
このカラクリを毎度駆使して、お客様の負担を毎度減らしております
今回はお客様にも負担金が発生してしまう旨をお話をさせていただき、
負担金をお支払いいただく形で書類を進めました。
さて、先ほどの設備の内部にはサービスブレーカがありましたが、
新設する設備にはありません
それはなぜなのか??
知っている方もかなり増えてきているとは思いますが、スマートメーターには
サービスブレーカの機能が内蔵されているんですよ
設備の設計時に、最大で使える電流値を事前に設定しておくことで
電力会社に電話するだけでその電流値まで簡単に上げることができる‥
分かりにくいですよね
今回の場合で説明しますと、
20A(アンペア) のブレーカがメーター内に内蔵されていると考えてください
なので 20A(アンペア) を超える電気を使うと遮断(自動復旧)します。
例えばここで、「もう 10A 増やして 30A に増強したいな。」
そうお客様が考えたとします
今回の設備設計では 30A まで最大で使える設計にしてあります。
ですので電力会社さんに 「30A にしたいんですけど‥」 とTELすると、
遠隔操作でスマートメータ内部の内蔵ブレーカが 30A(アンペア)に
この様なことができるようになっているんです
「遠隔操作」 「検針員不要の電波通信検針」 「停電せず修理可能」
これがスマートメータと呼ばれる所以なのです
もう少し踏み込んで話をすると、電力会社も自由に切り替えができる。
この辺りもスマートと名付けられた所以かもしれませんね
なので、今までは中部電力だったけど、〇〇電力にしたい
そう考えたときも変更が可能です
ここで勘違いしてはいけないのが、〇〇電力にしたからといって
周囲が停電でも電気が来るんじゃないかと思っているそこのあなた‥
勘違いしてはいけませんよ‥電気料金を他社の設定にするだけで、
回線そのものは管轄内の電力会社の回線です。
周囲が停電すれば当然電力会社が違えど停電しますからね
スマートメーターの説明としてはこんな感じでしょうかね??
おっ、そういえばスマートメーターは10年で更新するとのことです。
これも電力会社の方から聞いた情報です
よーし、新しい設備を準備して建柱も完了しましたよっ
今回の施工、整地途中の為、根元をコンクリート打設にて強化!
整地作業が完了した時に、
コンクリートの表面が舗装路面の仕上がり面と同じになるように施工
最後に柱の垂直を調整するための支線を施工
これで引き込み電線の張力で柱が倒れることはありませんよ
アース(接地)工事も万全
90Ω(オーム) で、図らずも 『D種設置工事』 状態です
ちなみにD種設置工事は抵抗値が 100Ω(オーム) 以下です。
漏電遮断器を設備しているので、通常は 500Ω(オーム) 以下でOK
抵抗値が低いにこしたことはありませんからね(笑)
※低圧電路において当該電路に電流動作形で定格感度電流
100mA(ミリアンペア)以下、動作時間0.2秒以下の
漏電遮断器を施設するときは500Ω(オーム)以下でOK
内線規定より抜粋しております
そうそう、あとお客様からよく質問を受けるのですが、
「どこまでが電力会社の設備で、どこからが自分の設備なのか」
知っているようで意外に知らないことを記載しておきますね。
電力会社と、自分の持ち物である設備の分離点を
中部電力管内では 『財産分界点』 と呼んでいます。
分かりやす図があったのでお借りしてきました
※図は「i+i」様のサイトからお借りしています。
呼び名が違うだけで東北電力さんと中部電力さんの分界点は同じです。
アンペアブレーカーと書かれているものが、
こちらで言うところのサービスブレーカ―です
引込線取付点と書かれているところが財産分界点ですね
赤く書かれているところが電力会社の設備であり、
この部分の破損や修繕は電力会社の管轄であって、
それ以外の部分はお客様の設備であり、自己負担となります。
今回の施工もこれにて無事に完了です
今日のブログはスマートメーターと、財産分界点などの
ちょっと知っていた方が良さげな部分を書いてみました
いつの日か電気工事屋さんとが工事士に来た時に話をする機会があれば、
今回の知識を覚えておくと話しがしやすくなるかもしれませんよ~
今回のご用命、誠にありがとうございました
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