「お客さんが間違って融雪契約を切ってしまって‥」 というお悩みっ
いつもお仕事のご依頼を下さる方からのお悩み相談。
つまり、現状では融雪装置はあるんだけど、まったつかえない状況
このお悩みを頂いたころは、気温は低いけど雪が降らない雨の降る12月
僕も雪が降る前に何とかしておきたいので、早めに一緒に現地調査へ
おっと、ここは引込配線の地中埋設区域なのですね‥
電柱は周囲になく、引込配線は地中から生えてきております
状況を確認すると、この端子台から今までは電灯の計量メーターと、
融雪契約用のタイマースイッチに分岐されていたご様子ですな。
タイマースイッチと、融雪用の計量用メーターボックスが残されています
すでに上2つのS型ボックス内は空っぽ‥
タイマー用と融雪電力計量用のメーターボックスは撤去されており、
残されているのは電線のみ。
配線もやりくりしないと今後は融雪設備が使えませぬ
今まであった融雪用の電力契約を破棄してしまうと、
二度と新しい融雪電力の契約はできないのです
ダメもとで電力会社さんにも確認してみましたが 「できません」 返答‥
まぁ当然ですが(苦笑)
「じゃあ今後はどうやって融雪の設備を使うの」
この様な疑問が浮かびますよね
今後は住宅の電灯契約の回路から配線を持ってこなくてはいけないのです。
調べていくと、分電盤は家の2階にあり、そこからの配線はかなり困難
おや??
良い具合に1階部分に 「引込開閉器」 があるではないですか
軽量メーターから分電盤迄の距離がある場合に
設けなくてはならないこの引込開閉器ですが、これで施工が楽になります
「えっ? どういうこと??」
現在は住宅内にある分電盤の遮断器が契約遮断器となっております
50A(アンペア) の遮断器なので
10KVA(キロボルトアンペア) 契約となっていますね
現在、配線を分岐して良いのは契約遮断器(契約ブレーカ)以降です。
ですので、この遮断器ではなく、1階にある遮断器を契約遮断器にする
その様な作戦で設計を進めます
融雪制御盤で必要な電流値はおおよそ 30A(アンペア) 程度。
依頼をくださった担当者さん経由でお客様に確認すると、
できるだけ電気料金を上げずに運用していきたいとのこと。
ということで、既存の引込開閉器を 50A → 60A(アンペア) へ更新。
12KVA(キロボルトアンペア) 契約で施工していきますね
この時の基本料金は 10KVA契約 ‥ ¥1,862.04-
契約容量が 10kVA をこえる場合は、ひと月1kVAにつき ¥286.00- の
追加となります。
ということは‥??
今後の契約基本料金は 12KVA契約 ‥ ¥2434.04- となります
この建物は、住宅として使うのですが、別荘として使われるらしくて
あまり容量を増強しても電気代がもったいないだけなのです
ですので今回の 12KVA(キロボルトアンペア) 契約となった。
そんな次第でありまするっ
さて、施工を開始していきましょうかね
設計が問題ないことを確認していただき、電力会社からの施工承諾もOK
先ほど更新した写真を載せていましたが、
引込開閉器を更新する前に配線を通線しています。
いくらお留守の住宅とはいえ、停電時間は短いにこしたことはありません。
天井裏から融雪制御盤までの配線を先に隠蔽配線していきましょう
元々配線されていた融雪の電線を再利用できれば‥
そうとも考えていましたが、やはり既設の配線はがっちり固定済み
引き抜くことができなかったので新しい幹線配線を設備していきます。
そして、もし今後 12KVA で容量が足りない‥
そんな状況が発生した時のことも考慮して、
天井裏からS型メーターボックスまで呼び線を通線してありますよ
融雪制御盤と、契約遮断器との接続も完了
これでいつでも融雪制御を開始することができる環境が整いました
この建物の配線を行った電気工事屋さんの施工かな?
メーターの裏側に大きな穴を開口していたため、
融雪用のメーターボックスは不要なのですが残す運びとなりました
ちなみに、メーター側の呼び線はここに隠してあります(笑)
撤去すると壁が穴だらけになってしまいますので
担当者さんにも施工後の状態を見ていただき、これにて引き渡し完了
昨日から雪が降り始めましたが、現状はまだお留守なので遮断器はOFF。
作動管理は担当者さんにお任せなので、僕の仕事はこれでおしまい
やっと冬らしくなってきましたが‥雪はマジでいらんなぁ‥
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