オール電化とHEMSの家
昨年からとりかかり始めた新築物件。
それにしても現場がすごくきれいに整頓されています
あーもう仕事がはかどるはかどる
足場がきれいだし広く使えるから天井裏配管も地の作成も楽々です
若い大工さんが一人で施工しているのですが、こんなに綺麗な現場は
本当に久しぶりですね
今回の換気扇用の配管はちょっと長め‥
窓と耐震壁、隣家との兼ね合いで、
排気を迷惑の掛からない場所まで持っていく方法で施工しています。
天井埋め込みの用の 『熱交換換気扇』 も取り付けるので、
その下地も 385mm の角穴です
ちゃんと補強してあるのでご安心ください
さて、タイトルにあった 『HEMS』 の話をしていきましょう
実は、今回このお客様の家に付ける電気配線の大元となる分電盤、
何の変哲もない物を取り付ける予定だったのです。
ところが、問屋の担当者が
『HEMS』 対応の分電盤を同じ価格で、今回だけは特別に入庫できる
との話を持ってきてくれて、
「じゃあせっかくならそれを入荷してよ。」
とのことでグレードの高い分電盤を取り付けることにしました
もちろんお客様に提示した御見積価格に変化はありません
ちなみにですが、 『HEMS』 とは、
「Home Energy Management System」
ホーム エネルギー マネジメント システムの略称です
家庭で使う電気エネルギーを節約するための管理システムになります。
『HEMS機能』 の点いた家電や電気設備とつなぐことにより、
電気やガスなどの使用量を別売のモニター画面などで見たりできる
『見える化』 を実現するための装置です
家の中で電気を使用しすぎていたりすると、
HEMSのシステムが自動的に家電機器を制御、節電を行います。
なんと換気扇の自動制御までできるとか
実は、2030年までに全ての住まいにHEMSを設置することを、
政府が目指しているって知っていましたか
‥とはいうものの
メーカーも一生懸命装置を作っているのですが、
HEMSシステムの組み込まれた家電はまだまだ少なく
一般家庭にはなかなか浸透していません。
そのため、メーカーの苦肉の策で、
「HEMS対応の分電盤を安くするから広めて」
という今回の件となったのです。
今回の分電盤は、後々システムを簡単に増設できる機能付。
電流を計測する 『CT』 装置を増設できるプラグが出ています
『HEMS』 のシステムが付加された家電機器と組み合わせることにより、
外出先からでもスマートフォンを使って、自室のエアコンONとかも可能に
どうです、すごいでしょ
詳しくは 『HEMS』 で検索してみてくださいね
‥さて、分電盤の下地も作ったのでこれで一安心。
いつ壁を張り始めても大丈夫です。
あっ、話は変わりますが、
以前に作成したLED投光器が現場で活躍中です
今日は現場で打ち合わせしてきますね
僕ももう少し 『HEMS』 について学んでおきますので、
今後携わる新築の家やリフォーム物件では
『HEMS』の一般採用も検討していきたいと思っております