コンセントもスイッチも、ほしい場所に無いと不便ですよね‥
今回はお客様からご依頼のあった、「コンセントとスイッチを増設する。」
といった内容のお話です
場所は牛舎の中。
お客様に連れられてずいっと奥まで入ると‥
牛さんが水を飲むための桶がそこにはありました。
「ここに水をためる桶があるんやが‥」
再び今度はもと来た道を引き返し、距離にして歩くこと15m
「ここに水をくむためのポンプのスイッチがあるんや。」
めっちゃ遠い場所にスイッチがあります
つまり、水をくむためには2人一組で作業するか、
そうでない場合はスイッチをONしたら水桶まで走り
水桶が溜まる直前、スイッチまで走ってOFFしなければならないのです
これが何十年と毎日続いていたのでしょうね
「ここと、最初のスイッチの場所で両方スイッチの操作はできないか?」
これは切実なお悩みです。
お客様のお悩みを解決する方法は一つ
解決するために施工した内容としましては、スイッチを増設して
2か所で操作可能に致しました
写真は施工中のものですが、今まではなかった水桶真横の柱へスイッチを
増設させていただきました
これでもう ON/OFFの ために15mダッシュしなくても大丈夫ですよ
スイッチを押せばこの通り
牛さんにいつでも新鮮な水を供給できるようになりました
そうそう、お気づきの方も見えると思いますが、
今までの写真ではスイッチのカバーが取り付けられていません。
牛舎にはどうしても腐食性のガスが発生してしまいますし、
藁などの細かいゴミがスイッチに侵入し破損させてしまいます。
ですが大丈夫
材料の納期が遅れていただけだけで、
スイッチを屋外でも使用可能にするための防水カバーを取り付けましたよ
今まで水をくみ上げるために使っていたポンプのスイッチはコチラ。
電気コタツに使うようなスイッチで操作されていました。
電源を供給するコンセントもかなりくたびれていて、
そこにつながる謎の配線も
「わかりにくいやろ‥悪いところは直してくれ。」
そう承っていたので、この電源部分も改修することしました
調べていくと、謎の配線は隣の建物への電源供給用の配線で、
なんとなぜかコンセントプラグから建物の電源を供給していました
線も硬くなっていましたし、施工自体が危険と判断して全て改修
ポンプのスイッチはそのまま活かし、
メンテナンスの際にポンプを強制OFFできるようにしてあります。
今まではポンプと隣の建物への電源供給のために塞がっていたコンセントも、
配線を改修していつでも 100V(ボルト) が使える様になりましたよ
続いて次の依頼。
牛舎の照明を入り口でON/OFFしたいというお悩み。
詳しく聞くと、照明のスイッチ自体が建物にはなく、
なんと分電盤の遮断機(ブレーカ)で照明の入り切りをしているそうなのです。
試しに遮断機をONすると‥なるほど、たしかに照明のみ点灯しますね
どうやら2つの遮断機で二か所の照明が別々に点灯する配線がされています。
遮断機(ブレーカ)はあくまでも役割は安全装置。
本来はスイッチのように ON/OFF するために作られてはおりません。
‥というわけでこちらもさっそくスイッチ化の施工です
ご要望のあった入口部分にスイッチを取り付けさせていただきましたよ
こちらも防水カバーをしっかり取り付けて、
スイッチに雨水が侵入しないようにしてあります。
続いて今度は入り口を照らすためのセンサーライトの取り付けへ
牛舎は牛さんが住まう場所であり、生き物なので夜間だろうが早朝だろうが
お世話しなくてはなりません。
入口が暗く、増設したスイッチも照らしたいとのご要望。
任せてください
打ち合わせさせていただき、牛さんのごはんである飼料を貯蔵してある
道を挟んだ向かい側の建物(サイロ)へセンサーライトを取り付けました
照明の位置と関係はこんな感じです。
取り付けたセンサーライトが夜間のみ入り口を照らすように施工しました
100W(ワット) 相当の明るさがあるので足元や手元も
十分に明るく照らしてくれると思われます
「道路の向かいなのに配線はどうしたの?」
配線は水抜き用の排水路に配管に収めて通してあります
さぁ、残すはコンセントの増設工事
夕刻も迫りあたりはだんだん寒くなる‥
打ち合わせ時に見せていただいた別棟牛舎にある唯一のコンセント。
うぐぐっ‥焦げちゃってます
コンセントを経由した配線は建物の照明の配線にもつながっており、
電気の流れ的にはよろしくない状態
本当なら手前で2つに回線を分けて配線したいところです。
線を触るとこちらもカチカチに硬化してしまっており、
電気を使用中は配線がかなり熱を持っているであろうことも推測できました。
電線は許容電流を超えて電気が流れると過剰に熱を持ちます。
そうなると絶縁体と呼ばれる電気を流さないための被覆が劣化して硬化。
パキパキに固まってまるでプラスティックのようになってしまいます
こちらも、ただコンセントを増設するだけでは危険なので改修開始
照明の配線とコンセント配線を分岐して、コンセントを経由しない配線へ
牛舎の中間地点付近にもコンセントを増設しました
蓋つき付きの仕上げ材を使用して、
使わないときは蓋ができるようにしてあります
完全防水ではありませんが、多少の防水性能があるので
ホコリの侵入や、腐食性ガスでの劣化を少しでも緩やかにするために
こういった施工が効果的だと考えております。
蓋を閉じるとこんな感じになります。
『がさっ』 っと大きな音で振り向けば‥?
そこには脱走した子牛の姿
依頼していただいた作業は無事に1日で施工完了
1日で施工完了したことでお客様にも喜んでいただくことができましたよ
これからどんどん朝も夜も暗い時間が増えていきます。
使いやすくなったスイッチとセンサーライトをうまく活用してくださいね
ご用命ありがとうございました
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