池田電工の、やってみせます! › PCBの大事なこと(*_*;)
2018年05月27日
PCBの真面目なおはなし。 健康被害をなくすために必要です。
今日は緊急の案件でお客様のところへ行っておりました

PCBとは?
英語表記で「Poly Chlorinated Biphenyl」
日本名で 『ポリ塩化ビフェニル』 のことを意味します

設備が古く、昭和47年以前から営業登録されてるお店の照明器具には
まだまだPCBが使用されている可能性のある器具があるやもしれません。
PCBは非常に毒性が強く、人体にとっても有害なのです

今回のお客様も県の「環境課」から連絡があり、
『PCBの使われた照明器具がないか調査してください。』
このような連絡があったそうです。
今回の調査対象となったのが高所にある看板灯‥
使わなくなってからかなりの年月がたつそうですが、
お客様が一人で調べられる代物ではありません

「使っていないので看板ごと撤去して調べて欲しい。」
お客様のご依頼はこのようなものでした。
通常、このような照明器具は電球が交換できるように
交換用の穴が背面に開いていたり、
底部分が外せるようになっているのが一般的です

器具ごとに普通は工夫が施されているものなのですが‥
この照明器具にはそれがない



看板をごっそり外して分解しないと電球が交換できないのです‥

使わなくなったというより、使えなかったの方が正しいのかも

高所作業車にて看板は撤去完了です

くうぅぅー

この場で調査しようにも、やはり細かいネジをすべて外して分解しないと
カバーが外れない仕様でしたっ
残念


もうこの看板を使うことはないということで、看板ごと引き取りします。
‥さて、看板を外しても固定金具が健在です。
再び高所へ上り金具を撤去していきますよ

金具を外すと大きな穴がいっぱい

このまま放置すると雨水が壁内に侵入してしまうこと間違いなし。
内部で構造材などが腐り、壁の剥がれ落ちなどの危険性があります

2か所ある看板固定金具を撤去して、ネジの穴はシリコンコーキングにて
雨水が侵入しないように防水処理しておきましょうか

年十年も全くメンテナンスできなかった看板。
それががなくなり、お客様も一安心

あとは作業場へ看板を持ち帰り、
安定器にPCBが使用されていないかの調査をすれば作業は完了です

PCB‥有害だと判明するまでは電気的な分野の視点で見ると
非常にすぐれた存在だったのです

水に溶けにくく、沸点温度も高いく、熱で分解しにくい特性を持ち、
不燃性で安全性が高く、電気絶縁性が高く保守性が非常に良い。
‥毒性さえなければ、これほど重宝される存在はなかったと思います

人体に有害だということが証明されて以来、製造も使用も中止

脂肪に溶けやすいという性質があるがため、
慢性的な体内への摂取により徐々に蓄積して、
体へ様々な問題症状を引き起こすのです

1968年(昭和43年)に怒った事例として
健康被害を発生させた「カネミ油症事件」があります。
食用油の製造の過程において
熱媒体(これがよくわかりません)として使用したPCBが混入。
昭和43年10月、西日本を中心に広域にわたって発生した食中毒事件です。
症状として、吹出物・色素沈着・目ヤニ等のなどの皮膚症状。
全身の倦怠感、しびれた感じ、食欲の不振などと多様とのこと

平成24年12月にはPCB特別措置法施行令の一部改正がありまして、
PCBの処理期限は平成39年3月31日と定められております。
環境省もPCBについて詳しく書かれていますので掲載しておきます。
作業場へと看板を搬入し、さっそく看板を分解‥というか破壊‥(苦笑)
だって全然ネジが外れないんだもん‥

安定器は2つ‥どれどれ
?

なぬっ、昭和44年製造だと

‥PCB含有の可能性が高まります‥
が‥この看板照明にはPCB入りの安定器は使われていませんでした

安定器(コンデンサ)のPCB含有の判別方法としましては、
昭和32年1月から昭和47年8月までに製造された
照明器具に使用されている可能性が高いのです

また、昭和51年(1976年)10月までに建築、または改修された建物には
PCBを使用した照明器具(安定器)が使用された可能性があります。
日本照明工業会の見解として、昭和52年(1977年)3月までに
製造、建築された物件には、対象機器がある可能性がある‥
その様に扱うことが望ましいと考えられているそうですね。
PCBが入っている、入っていないの記載があるもののあるのですが、
はわかりやすいのですが、物によって記載がない安定器もあります。
その判別方法もあるのでちょっと書いておきますね

まず安定器の銘板に記載されているメーカーなどを見てみましょう

型式、種別、性能(力率)、製造年月等の情報から判別できます。
名盤が残っていたら、まず「力率」を確認してください。
力率の記載部分が 0.85, 85%以上であれば
PCBを含んでいる可能性が高いです

追記になりますが、国内メーカーで、昭和31年(1956年)以前及び
昭和48年(1973年)以降に製造された照明器具については、
PCBが入った安定器を使用したものはないと考えられるそうです。
なんだかグレーゾーンが怖いですね

今回の安定器は 0.54% ということでPCBを含みません。
この場合には各自治体のルールに従い、廃棄物として処理してOKです
力率の記載部分が 0.85, 85%以上であった場合、

力率の記載部分が 0.85, 85%以上であった場合、
今度は製造年(月)を確認してください。
1957年(昭和32年)~1972年(昭和47年)8月に生産の安定器か否か
これに該当しな場合、PCBは含まれていません。

これに該当しな場合、PCBは含まれていません。
もし該当していた場合、PCBの処理が必要となります

自治体に届け出をし、中間貯蔵・環境安全事業株式会社(JESCO)へ
処理申込み・登録を行ってくださいね

また、PCB廃棄物の保管にあっては、
「廃棄物処理法施行規則」に定められている
「特別管理産業廃棄物保管基準」にしたがい、保管することが必要です
小難しいことを書き並べましたが、これは必要なことなのです

小難しいことを書き並べましたが、これは必要なことなのです

古い器具だけどそんなこと知らない、ポイッ
ひぇぇぇ、止めましょう


あとは‥そうですね、
PCBを使用したものにはこんなものがあります。
PCB安定器(コンデンサ)を使用した照明器具や蛍光灯器具。
※当時学校や会社などの一斉取替が行われたこともあります。
水銀灯器具(高天井用・道路用)、水銀灯安定器、
低圧ナトリウム灯器具(トンネル用)、低圧ナトリウム灯安定器
現在はかなり少なくなっているはずですが、可能性はあります。
現在はかなり少なくなっているはずですが、可能性はあります。
専門職の方だけでなく、一般の方もちょっと知っておくとよいと思いまして
少し詳しめに書かせていただきました。
抜けている部分や、詳しく足りない部分もあると思いますが、
あくまでもこのようなことがあるというお話なので
何卒宜しくお願いしますm(__)m
お客様にはPCBは含まれていなかったことをお伝えしました

その後、送られてきた通知書に記載して返信されたそうですよ

僕もあなたも知らない世界はまだまだあるこの世の中、
こんなディープ世界にも時々目を向けてみてくださいね

ご用命ありがとうございました

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2017年05月01日
祝日は高圧受電設備をいじります!
先日、29日の祝日は朝から工場と、それに隣接する社員寮の電気を全停電

『キュービクル』 の 『トランス』 入れ替え工事を行ってきました

キュービクル? トランス?
聞きなれない言葉かもしれませんよね



簡単に説明しますと、高圧 6,600V(ボルト) の電圧を変換する装置で、
6,600V(ボルト) の電圧を家庭内や工場内で使用できる電圧まで降圧して、
200V や 100V に変換するための装置のことなんです

このあたりは以前に書かせていただいた記事を読んでいただければ
もう少し詳しくわかると思います
もう少し詳しくわかると思います

2016/12/12
じゃあキュービクルとは?
キュービクルは、それらの設備をパッケージした箱物だと考えてください

下の写真は、受電室に新しいトランスを搬入しているときのものです

昨年施工した工事の続きであり、
今回はキュービクル内部で 『PCB』 という有害な物質が含まれているため、
それをPCBの入っていないトランスに交換するための工事になります。
つまり、前回とやっていることはほぼ同じ

前回の施工では、最初の電気の受け口である 『受電室』 と呼ばれる
「電気を最初に受け取る部屋」 内にあるトランスを更新いたしました
「電気を最初に受け取る部屋」 内にあるトランスを更新いたしました

撤去したトランスはPCB分解処理施設へ送られるまでの間、
人が容易に立ち入らない保管設備へと搬入し保管されています。
PCBとは‥Poly Chlorinated Biphenyl の略称。
これも耳慣れない言葉ですが、実はとっても危険な物質なのです

日本名は 『ポリ塩化ビフェニル』 と呼んでいます。
非常に毒性が強く、人体に有害なのです

PCBは非常に性能が良く、電気的にも絶縁性が高いので
トランスに充填するにはものすごく最良の物質でした

その代わりものすごい有害でした‥みたいな

昔の人の話を聞くと、トランス内部の 『タップ』 と呼ばれる
電圧を切り替える金具があるのですが、
それを変えるためトランス内に手を突っ込んで切り替えたなんて話も‥

バケツの中に水をため、
その中にあるものを操作していると想像してください。
これによって皮膚がんになったり、
ほかの病気を発症した人もいると聞いています。
‥その強い毒性のために、今では製造も使用も当然中止

平成24年12月にはPCB特別措置法施行令の一部改正がありまして、
PCBの処理期限は平成39年3月31日と定められております。
古い設備にはまだまだPCBを使った製品が残っていることもあり、
使っていなくてもそれは処理の対象になります。
「保管しているからいいでしょ?」 とか
「知らなかった。」 では許させない時代になっているんです

今回の施工でも前回同様に2台のトランスを交換しますよ

受電室から分かれた高圧の電気は別棟にも配線されておりまして、
今回はそちら側に設置されているキュービクル内のトランス更新作業です

受電室の作業と同様で、古いトランスを撤去して新しいトランスへと更新。
PCBだけが問題視されているのではなく、経年を経過した設備であるため、
絶縁性やトランスのオイルの摩耗、耐久力を鑑みて
新設備への更新の時期に来ているためでもあるためです

安全に安心して電気を使用できるようにするための工事。
電気工事とは、「設計・施工・管理」 の三位一体の
非常に重要な工事なんです



2台のトランス交換施工ですが、排気されるトランスは3台

じつは1台のトランスは全く使われておらず、
キュービクル内部に置かれていただけなのでした

置いてあるだけでもダメ

先ほどお話した通り、保管だけではだめなので使っていなくても処理します

キュービクル内部はとっても狭い空間‥
なので3人~4人態勢で協力してトランスを出し入れします

これが重いのなんのって‥
場所が悪い位置にあるキュービクルのため、
人海戦術で挑むしかありませぬ

新しく導入されるトランスの重量は 360kg と 320Kg の2台。
移送もクレーンを用いての作業です。
撤去したトランスもこの方法で移動。
前回同様に、コロとよんでいる鉄管を切った道具を使って慎重に移動。
キュービクル外部へと搬出しました

トランスが内部に収まってしまえばあとは簡単

2人が担当のトランスを接続し、残りの2人が不要物の処理と
その他の設備更新をおこないます。
ちなみに僕が担当したのは三相動力用のトランスです

高圧ブース電線もトランスの大きさが変わったので変更

どうでしょう、きれいに収まっているでしょ
?

お隣の電灯用のトランスも設置完了です

書いてはいませんが、このほか諸々の施工が山盛りな1日でした



でもこれで今までよりも安全かつ安心して電気が使えるはずです

最後に1日立ち会ってくださった 『保安協会』 の方に接続の確認、
内部の状態確認をしていただきました

何も問題がないようなので 『耐圧試験』 をしてもらって
設備の安全性も確認済みですよ

耐圧試験も問題なく完了し、夕方には電気を再送電完了

その間に不要になったトランスを保管施設に移動。
これで今回の任務はすべて完了です

PCB入りのトランスの処理と補完は厳しく決められていて、
事業者が保管しているPCB廃棄物は自ら処分し、
または処分を他人に委託しなければならないことになっています。
前回撤去したトランスは
今回の撤去したトランスとともに専門業者に委託。
処分していただく施設へと搬出される段取りになっていますよ

今度は経年劣化した高圧ケーブルの入れ替え作業が待っています。
なんとその距離 150m 超え
しかも坂道と崖です

しかも坂道と崖です

‥がんばります

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2016年12月12日
PCB(毒性有害物質)入り高圧トランスの交換!
昨日の日曜日は朝から工場の電気を全館停電し、
高圧受電室の 『トランス』 入れ替え工事を行ってきました

トランスってあんまり聞きなれない言葉ですが、
高圧6,600V(ボルト)電圧を変換して、それを家庭内で使用できる電圧まで
降圧変換するための変換装置のことです

簡単に電気の変換器と考えていただくとよろしいかと思います

なぜ今回の作業を施工することになったかというと、
タイトルにもあるように 『PCB』 という物質が含まれているトランスが使用され、
それをPCBの入っていないトランスに変更するためなのです

「PCBってなに?」 ってなりますよね。
PCBとは‥Poly Chlorinated Biphenyl
日本名では 『ポリ塩化ビフェニル』 のことであり、
非常に毒性が強く人体に有害です

その代わりに、溶けにくく沸点温度が高い・熱で分解しにくい
不燃性で安全性が高い・電気絶縁性が高く保守性が非常に良い‥
などなど、電気業界で使用するにはとても優れた能力を持っているのです

なぜか性能の良いものに限って有害だったりするのは世の常

しかしながらその強い毒性のため現在は製造も使用も中止されており、
平成24年12月にはPCB特別措置法施行令の一部改正がありまして、
PCBの処理期限は平成39年3月31日と定められております。
古い設備にはまだPCBを使った製品が残っていることもあり、
今回の施工では2台のトランス交換でとどまりますが、ここから数年をかけて
すべてのPCB入りトランスを取り替えていくこととなっています

入れ替えで廃棄されるトランスの重量は1台 285kg
新しく導入されるトランスの重量は 1台 400kg ‥とっても重い

作業人員は4人、トランスの移動手段は機会が入れない場所なので人力です

移動搬送中に指や足を挟めば大けがになること間違いなし

コロとよんでいる鉄管を切った道具を使って慎重に移動‥
古いトランスも新しいトランスも同じ方法で搬送しました

古いトランスと新しいトランスでは大きさも違うため、内部と外部に分かれて
調整しつつキュービクルの中へトランスを入れていきます

なんだか記事を書きながら感じたんですが、
僕は写真ばかり取っているイメージ‥
まさか 「仕事してないんじゃないの?」 とか思われている

そんなことないですよー

バリバリこの日も作業してましたよー

あっ、コロでトランス搬送中のところで社長が撮影した写真に映ってます。
撮影者が自分を撮影できませんからね

お客様に作業報告もしなくてはいけませんので写真撮影は大切なのです

二台あるトランスは同時に入れ替えで、
古いものを先に撤去し、新しいトランスを入れてから接続作業に入ります。
朝9時からの施工で昼前には取り換えは完了

無事に2台のトランス交換作業を完了させることができました

金具調整に手間はかかりましたが、ちゃんと内部で固定しておかないと
地震の際にトランスが移動して大惨事になる恐れもあります。
最後は 『保安協会さん』 に耐圧試験をしてもらい安全性も確認

工場は今日から平常運転なので問題ないかの確認は必須です。
「大丈夫安全ですよ」 のお墨付きを頂ければ施工はすべて完了となります

試験も問題なく完了し、昼過ぎには電気を再送電。
今朝も工場は何事もなかったかのように稼働しております

試験後はPCB入りのトランスを補完するために移動。
PCB入りのトランス、つまりPCB廃棄物は特別管理産業廃棄物に定められ、
平成13年6月には
『ポリ塩化ビフェニル廃棄物の適正な処理の推進に関する特別措置法』 が
定められ、事業者が保管しているPCB廃棄物は自ら処分し、
または処分を他人に委託しなければならないことになっています。
とはいうものの、処分はそんな簡単にできるわけもなく、
一時的に保管し、処理が可能な業者に一括して委託するのが一般的です。
人の健康および生活環境に係る被害を生ずるおそれがあり、
PCBの保管場所は簡単に人が容易に立ち入らない場所にあります。
生体に対する毒性が高く、脂肪組織に蓄積しやすい性質があるため
慢性的に摂取してしまうことでホルモン異常を引き起こしたり
皮膚障害、内臓障害、発がん性も認められています。
3月末に一括処分されるそうなので、
それまでにあと2台?取り換え作業が待っています。
PCBがこの世界から早く処理されなくなることを願うばかりです。
まだまだ知らないことも多いこの世の中。
学ぶことはまだまだありまそうです

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2016年04月09日
29年前の照明器具でもLED化します! (PCBにもご用心)
当社で一番よく出る人気商品、『直管LEDランプ』
それを使ったLED化工事を昨日も施工させていただいてきました

消費電力は 40W(ワット)相当 のもので 1本 20W(ワット) の消費電力で、
半分の消費電力に抑える事ができる様になります

今回施行を行うのは事務所の照明器具7台分。
全て2灯式なので14本のLED電球を持ち込みました

さて、この日は2人態勢でしたので、さっそく手分けして施工を開始します

安定器へ繋がっている電線を切り離し、器具内部で配線を改造。
LEDランプへ直接 100V(ボルト) が入力されるように配線を修正します

向かいの照明器具も社長が改造中です。
ここで今まで使っていた照明器具の安定器を見てみましょう

安定器には消費電力や製造年月日、
有毒である 『PCB』 が使ってあるかどうかが記載されています。
「えっ、PCBってなに?」
そうなんです、知らない人の方が多いはずです。
ではちょっと掘り下げてお話していきましょう

PCBとは 『ポリ塩化ビフェニル』 のことで、化学的にも安定な性質を有する
ことから、電気機器の絶縁油、熱交換器の熱媒体などに使用され、
家庭向けの照明器具の安定器にも多く使用されてきました

能力が高く効率が良い物にはなぜいつも毒性があるのでしょうね

肺がんを引き起こす可能性を上げる 『石綿』 もそうですが、
火災に強く、とても燃えにくい性能の高い非常に高性能の耐火素材でした。
PCBは溶けにくく沸点が高くて熱で分解しにくい。
不燃性であって、しかも電気絶縁性が高いなど、非常の高性能の絶縁油として
古くから多くの機器で使用されてきていたのです。
電柱を見上げてみてください。
大きな一斗缶が乗っている様な感じの電柱があるでしょ?
当時はあの中にも 『PCB』 がいっぱい詰まっていたんですよ



PCBは脂肪組織に蓄積しやすい性質があって、
発癌性、皮膚障害、内臓障害、ホルモン異常を引き起こすことが分かっています。
電気の歴史では、
1972年(昭和47年)の生産・使用の中止等の行政指導を経て、
1975年(昭和50年)に製造および輸入が原則禁止されたとのことです。
使用禁止がされたとはいえ、歴史の古い器具には残っている可能性もあります。
その場合には補完し、届け出なければならないのです。
さて、安定器を詳しく見ていきましょう。
どれどれ?
おぉ、1987年製造の照明器具です。
なんと29年物の照明器具です

綺麗に使われていますね

幸い全ての照明器具でPCBは一切使われていませんでした

消費電力も今までは器具1台当たり 84W(ワット) でしたが、
これからは1台当たり 40W(ワット) になるので、
全体では 308W(ワット) の省エネとなります

なにより電球交換の手間が減りますし、
手元の明るさが今までよりも強くなるので文字も見やすくなります

省エネよりそちらの方の意味合いの方が強い気がしますね

光の角度も調整できますので、
事務所スペースの器具は全て下側に光が向かうように設定しています

事務所横の休憩室は部屋全体をあかるくしたかったので、
あえて角度調整はせずにそのまま取付をさせて頂きました

事務所も問題なくLED化完了です

「おぉー明るい
」

お客様の感嘆の声に思わずニヤリと口が緩んでしまいました



喜んでいただけるのが何よりです

ご用命ありがとうございました

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