2015年10月25日
あのさ‥これ直せる?
修理の依頼をされることが時々あります。
近くに住んで見える方がほとんどで、
急ぐ方も見えればいつでもいいよという方も見えます。
今回は同時のその二つの依頼を受けることとなり、
どちらも修理に成功しました

修理といっても機械的なことではなく、電気屋らしく電気系統の修繕。
急ぎの『電動剪定機』の修理から開始です

娘が遊んでいる横で、娘が近づかないように注意しながらの作業です。
「作業中に動いたり止まったりするようになったんやさ。」
そうおっしゃっていたので、最初に電気コードの根元部分を確認。
分解するまでもなく配線の断線を発見です

直すには一度本体フレームを分離、機械内部で配線をつなぐ必要があり、
この部分で直しても、またすぐ断線してしまうでしょう。
さっそく分解。
電線をつなぐ空間余裕も確認

すでに配線保護ができなくなった部分を切り詰め、電線をむき出しに。
直線接続できる端子を使い配線をつなぎなおします。
漏電からの保護と、振動による電線の保護を目的として、絶縁用のビニル
テープで巻き巻きして保護

切り詰めた部分も絶縁テープで巻いて修繕してあります。
最後に絶縁テープが剥がれてこないように『インシュロックタイ』で固定。
100V(ボルト)を通電した動作試験も問題なし

15分程度で修理完了です

さて、ひきつづいてこちらも修理していきます。
難易度10中の3とでもしておきましょうか。
なんか偉そうなことを言っていますがお許しを

あっ、そこの人やめて、たたかないで



『電動剪定機』とはまた別のお客様からのご依頼品です。
「電池部分の端子が折れてしまったからなんとかして?」
というご内容です。
歴史を感じる重厚な『CDラジカセ』、ぜひ直したいところです

お客様自らヤスリで磨いていたそうですが、
さすがに腐食してしまった金具には強度がありません‥。
ポロッと折れて中に落ちてしまったそうです。
まったく同じ金具は生産もされていないし、こんなド田舎の高山市で簡単に
手に入りません。
通販で探しても、これに合うかどうか‥。
そんなときはホームセンターに駆け込むのです

探せば何かしらあります。
それはさておいて、まずは電池端子部分まで潜入する必要があります。
全面パネルを引き起こしましたが、電池部分まではまだまだ遠い

端子に自分で言うところの『番地』を振り分け、接続コードを分離。
こうしておけば間違いも減らせるし、なにより確実ですから

こんな作業をしていると当時の自分を思い出します。
親に黙ってこっそりと時計を持ち出し分解‥。
戻せなくなり叱られる自分

でもワクワクが止められない。
どんな風になっているかを知りたい好奇心が僕の体温を上昇させる

全面部分の次に外したのがこの装置ですが、低音用?の装置かな?
安いラジカセは分解したことがありますが、こんな装置は初めて。
ようやく電池端子部分に到着です

電線だけが残っている電池端子。
ここからが腕の見せ所です

ここで、ホームセンターで見つけた金具を使いますよ。
探せばあるものなんですよね、こんな商品も

もしかしたらおもちゃ屋にも電池用の金具があるかもですね。
写真下側の物がもともとの商品の形です。
写真上側の金具が端子部分に合わせて加工中の物ですよ

徐々に形を作って‥これでいいかな?
変な形ですけど、これでばっちりです

ぴったりと収まりました

ここでこの日はタイムオーバー

日中の仕事を済ませてから修理なので、あまり自由に時間が取れません。
翌日に作業を残してこの日は終了。
そして翌日。
なんて「だっしゃもない(飛騨弁)」部屋だ‥

仕事前に修理を完成させちゃいます

グル―ガンで端子を固定。
絶縁処理もこれでできるので一石二鳥です

たっぷり使って万全に固定しちゃいます。
完全に見えなくなる場所なので、
見た目よりも処理と長持ちさを重視。
乾いたのを確認したら、分解の逆手順で組み付けて復旧です。
電池を入れて‥さあ時計表示は出るかな?
おっ、正常ですね

この日のうちに両方の修理品をそれぞれお届け。
みなさんにすごく喜んでいただく事ができました

みなさんダメ元で修理を依頼されるので、
直って帰ってきたと知ったお客様の顔が最高のご褒美です

‥まぁ、報酬はちゃんといただきますけど

小さな町内の小さな修理屋。
そんな存在になれれば幸いですね

でもでも、電子基板が‥とかは技術的に難しいので勘弁してください

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