2016年03月31日
テレビ線が断線? まったくもってテレビが見えない!
数年前にテレビアンテナの修繕をさせて頂いた方から
こんなご依頼のお電話を頂きました。
「ここ最近またテレビが映らなくなってきた‥なんとかしてほしい。」
なんですと

資料を調べると施工したのが2014年の3月。
高山市がとんでもない大雪に見舞われたあの年です

当時は前年度に雪害で倒壊したアンテナを立てなおし、
壊れていたブースターも交換、支線もしっかり張り直す施工をしていました。
当時の施工前の写真があるので掲載していきます。
その後、修正した状況がこちらです。
当時はあんな大雪が降ることも予測できず、
従来通りの施工で 「よし、これでもう大丈夫
」 そう考えていました。

それがどうでしょう‥
お伺いし、ブースターの警報を確認すると 『断線』 の表示が‥

通常は 『緑色の表示灯』 だけが点灯しているのですが、
両方が点灯していますので断線しているとの判断です。
表示灯の下には票があり、この表示灯の点灯の仕方に対応して
その症状を判断する事ができます。
状況をブースターの表示で確認できたのでさっそく屋根の上へ。
‥登って反省

アンテナの支線が大雪の重みに耐えかねて緩んでしまっていました


ぴんぴんに張っていたはずの支線もダランと緩み、
屋根の上でアンテナの足の位置も 10cm程度 ずれてしまっています

どうやら支線が雪の重みで手繰り寄せられたため、
支線が長かった方へ力がより加わり、アンテナごとずれてしまったのです。
アンテナが移動してしまった方向には、
家屋へと入線しているテレビ線の結線部があり、
ここへ配線するために張っていた支線もまたゆるゆるに緩んでいたのです

強い風が吹くとユラユラ揺れてしまうような、そんな状態に

ブースターの増幅部の表示灯を確認するも表示が消えています。

もう疑う場所は一つだけしかありません。
家屋とアンテナから出てきている電線を結んでいる結線部が怪しい

こちらの線も手繰り寄せられてしまっていて、
風雨にさらされてしまう場所まで引き出されてしまっていました

すぐに絶縁していたテープを剥がし内部を確認します。
やはりここに原因がありました

風が吹くたびに結線部分が揺られ、
無理な力がここへと加わっていた様です。

家屋側のテレビ線は古く、この古いテレビ線というのは銅線もやわらかく、
内部にある芯線も現在のテレビ線と比較すると若干ながら細いのです。
結線部分を 『接栓』 で作り直し、雨が二度と掛からない場所に配置

やはり雨水がかかる場所では 『電蝕』 が発生してしまい、
電線が内部で腐って断線してしまいやすくなるようです

今後も似たような依頼が入る可能性が高いですね。
修繕していると、お客様がベランダまで出てきてくださり、
「テレビ映ったよ~」 とおしえてくださいました

わざわざありがとうございます

ブースターの電源部の表示も問題なく点灯していますね

屋根の施工を終え室内に戻り、ブースター(増幅器)の表示も確認。
‥よし、正常ですね

続いてテレビでの電波状況の確認を行います。
電波状況は配線状況とその状態に比例しますので、
調べておくことはかなり大切です。
電波のレベルも高い数値ですので問題なし

これにて正常な状態に回復したことが確認できました

日本代表のサッカーが気になっていたとのことで、
前日の試合を見られなかったことが残念だそうでした

ご迷惑をおかけして申し訳ありません

支線は取りたいけれど取りたくない屋根もあります。
大きく改造することで支線が不要になる施工も可能ですが、
どうしても工費と材料費がかかってしまいます。
従来通りの施工でもあまりにひどい大雪の影響がなければ問題ありません。
ただ、一昨年度は大雪被害を受けたテレビアンテナを何箇所も修繕してきて
いますので、支線が良くも悪くも働いてしまう事を経験しています。
ご迷惑をおかけしてしまったS様、大変申し訳ありませんでした。
今回の経験を活かし、今後はもっと良い施工ができる様に努めてまいります。
ご用命ありがとうございました

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