2017年05月17日
電気が来ていない!? ウォシュレットが使えません!
「すいません、トイレのウォシュレットが動かないんです!」
そんなお悩みを受けましてお客様のところへ伺った時のお話。
そんなお悩みを受けましてお客様のところへ伺った時のお話。
急ぎお客様のところへ向かい原因調査へ

詳しくお話を聞くと、建物すべての部屋のトイレをウォシュレット化したら
1つの部屋だけコンセントの電気が来ていないとの事



とりあえず、まずは基本の電圧測定から開始します

‥ふむ。
まるでスイッチがかかっているかのような電圧が出ておりますなぁ


デジタルテスターでの電圧測定でわかる情報。
経験でしかつかめないんですけど、ちょっと秘密をお教えしましょう

デジタルの数値が現在 8.58V(ボルト) を示しています。
家庭用のコンセントならば通常は 100V(ボルト) が表示されなければ
異常ですよね

これは誰でもわかる基本です

実はこの 8.58V(ボルト) という中途半端な電圧が肝で、
この電圧が出るときは、中性線の電線が外れている。
もしくは断線していると出る値なんです

電圧はまちまちですが、大体このくらいの電圧の値がこのメーカーの測定器では
計測できます。
逆に、電源側の電線が外れているとほぼ 0V(ボルト) の値が出ます。
ちらちら電圧が変わるときはこちらも断線や電線の抜けを疑ったり、
スイッチの配線を疑ったりします。
まったく電圧のかかっていない配線だと、
0(ボルト) から指示値がほぼ動かないので、
これが1台あると色々分かっちゃうというわけなのです

コンセント裏で配線が抜けているのかな‥?
そう思い外してみるも問題なし‥
電線を引っ張ると壁の中で電線が動く音が、低い位置で聞こえる

もしや

洗面室側に回り込むとコンセント発見

外してみましょう‥

むむむっ



なんじゃこれは

白い電線が抜けて 『配線コネクタ』 の他の穴に刺さってるぞ


触ってみるとほかの電線の接続も甘い

おいおい、ヤヴァイよこの接続

洗面所でドライヤーもあり、さらに送り配線でのウォシュレットへの通線。
この接続は過熱して火事の原因にもなりかねません

コネクタを抜き、圧着での結線に切り替えました


電線の接続が悪いと電気の流れが悪くなってしまい、
そこで摩擦(御幣がある書き方)が発生して熱が発生してしまうのです

勢いよく出ている水のホースを踏むと圧力がかかりますよね?
水の出が悪くなり、抵抗で摩擦が生じているのと同じ考えです。
結線を処理したコンセントを元に戻し、トイレ側で電圧測定。
‥101.5V(ボルト) を表示。
うんうん、正常に戻りましたね


今回の配線の抜けの原因は配線処理の甘さです。
取り外したコネクタを使い、
今回の配線の電線処理と正しい処理を行った電線をそれぞれ差し込みました。
見た目は全くおんなじです。
赤い線が正しい処理で、黒い線が今回の配線の処理側です。
コネクタの上からのぞくと分かりますが、奥まで正しく刺さっていると
銅線の部分がはっきり見えます。
‥悪い処理側は確認できませんよね

電線を引き抜くともっとわかりますが、接続部が浅いこともわかります。
コネクタにはそれぞれ決められた差し込み長さがあり、
短い被覆の処理だとちゃんと奥まで刺さらないんです

きっとウォシュレット導入の今の今まで、トイレのコンセントは
電圧が来ていなかったことと思います。
だって、差し込んだ傷跡すらなかったんですもん

慌てていたりちゃんと確認しないとプロでも同じことが起こりえます。
僕も昔やらかしたことがあって、それ以後は毎回確認しております

ミスは誰にでもありますが、お客様に大切な物件。
ミスはやらかしたくないですもんね



電気工事は必ずプロに依頼してください

ホームセンターにいっぱい材料があるからと言って、
自分で配線や結線をやったら駄目ですよ~
電気を安全に安心して使える様に、皆さんも気を付けてくださいね

***************
池田電工へのお問い合わせ方法は以下の通りです。
電話 0577-34-2633
FAX 0577-34-2829
携帯 090-1096-1567
Mail
ikedadenkou@gmail.com
※すぐにお返事できない場合があります、ご了承ください。
お気軽にお問い合わせください

(融資・車輌買取等の電話はご遠慮願います)
スポンサーリンク