2017年09月30日
攪拌機械の移動電源を救え!
先日こんなご依頼を頂き、急いで材料を集めて行ってきました

「堆肥の撹拌機の配線が壊れて動かんのやさ!」
機械は堆肥生産場の100数mの距離を行ったり来たりしています。
その電源配線のキモの部分が壊れてしまったというのです

どの部分だ‥
?

あー‥電線部分の滑車が破壊されてしまっていますね



壊れた滑車と電線が撹拌機の上にのせてあります。
機械は攪拌しながら進み、端まで行って戻ってきます。
じゃあ電源はどうやって確保しているのか‥?
「バッテリー?」
いやいや違います

このケーブル専用の滑車で電線を行ったり来たりさせているのです

よくよく見ると、以前改修させていただいいた滑車は問題ない様子。
壊れているのは改修しなかった部分の大半の滑車でした

旧式の製品なので強度も悪かったのもありますが、
何年も稼働している部分なので
やはり経年の劣化もあったと思われます。
‥それにしてもひどい壊れ方しているなぁ

詳しくお話を聞くと、
機械が止まるべき場所を逸脱して止まっていたとの事。
‥ん~‥そうなると機械が滑車を押しつぶしたのかな?
そのせいで破損したのかもしれませんね

既にその位置から移動してあるのではっきりと原因は特定できませんが、
おそらく破損の仕方から見て無理な力が加わった模様です。
ここでちょっとおさらい。
‥堆肥って皆さんご存知ですよね?
牛が牧草を食べ、おなかで醗酵

再び地上にもたらされた牛さんのウンチ

そこから産まれた物を藁などをくわえて空気と晒し何度も攪拌。
乾燥発酵させたものが堆肥です

栄養価が非常に高く、野菜や飼料作りには欠かせない肥料となります

堆肥を作る過程では熱やアンモニア臭も発生するため
何度も何度も攪拌が必要なのです。
それを自動で行っているのが今回故障しているこの機械

という事で早く直さねばなりません

でも大丈夫

もうちゃんと準備してあります新しい滑車はね

未来工業さんの 「ケーブルカッシャー」 という製品です。
工場の機械配線や、ホイストの移動電源配線でも良く使われる部材です。
やはり今までのものと比べると、ちょっとごつくなって頑丈そうですね(笑)
破損していないものも含め、お客様と相談し
古いものはすべて新しいものへと交換させていただきました

あれっ‥
取り替えていない比較的新しいものと比べても色が違うな‥

交換したケーブルカッシャーは13個。
電源配線の処理部分もかなりくたびれてれてきています。
ここもきれいに直しておきましょう

今までは電線に少し無理な力が加わっていた様子だったので
滑車付近まで配管を延長し保護

これでもう大丈夫だと思いますよ

さて試運転してみましょうかね。
行け、撹拌機

‥うむうむ、順調にケーブルは伸びていきますぞ

よし、じゃあ今度は戻ってきたときの状態を確認しましょう。
ケーブルは伸びても、戻ってくるときに絡まってしまったら大問題です

こい、撹拌機

改修を行った部分のケーブルは行って戻ってきましたが問題なし

これで撹拌機も通常業務通り稼働していただけます

お客様に修理完了を報告し次の現場へ

堆肥も大切な商品ですからね

調子が悪くなったらまた呼んでください

ご用命ありがとうございました

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