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2019年02月25日
高圧電力供給‥あなたの知らない世界?
今日は 「高圧の電力」 の工事についてちょこっと書きますね

僕たちが一般的に今使っている電気、これは 「低圧の電力」 です。
工場で機械を動かしている三相動力も低圧

家の照明やコンセントも同じく低圧なのです

じゃあ高圧って何なの?
ってなった時に、電圧 V(ボルト) の大きさですぐにわかりますよ~
日本でいうところの一般的な低圧は 100V ~ 200V
高圧は 6,600V です(笑)
ねっ、全然違うでしょ
??
6,600V(ボルト) の高圧の電源を 「トランス」 で低圧に変換して、
工場や家でつかえるようにしている設備が、電柱の上に乗っかっている
設備だったり、「キュービクル」 という箱モノの設備だったりします

先日は、このキュービクルの内部にあるトランスを
使える電気の容量増設のために交換してきたばかりです

実は‥一般の方は勉強する機会はないと思うのでお話しますが、
高圧の上にはさらに 「特別高圧」 ってのがあって、
こちらは 「発電所」 から送られてくる電気だったり、鉄塔の送電線にて
送られてきている電気になります

電圧の高さはというと‥ 270,000V ~ 500,000V(ボルト)

これを徐々に小さく変換して家での充電に使ったりしているんですよっ

発電されて長い道のりを山の中の送電線に乗って流れてきた電気、
それが変圧を繰り返され、家のコンセントで使われるのを待っている‥
こんな感じなのです
わかりやすいサイトを見つけたのでご紹介させていただきます。
それがこちら
↓↓


※高圧から低圧になるまでの図があったのでお借りしています。
一種の電気工事士を持っている電気工事士の僕たちは、
このお借りしている図でいうところの
末端の黄色い部分、これと、ピンク色の部分の電圧の工事をしています

ということで‥ここからはその高圧の部分のお仕事の様子を書きまーす

実は先日、とある場所で高圧受電をしている設備の
柱上にある 『高圧気中開閉器』 を交換してきたのです

「高圧気中開閉器ってなに??」 ですよね(笑)
これは高圧 (6,600V) 用のスイッチだと思ってください

家にあるもので例えるならば、照明のスイッチとおんなじ感覚です

このスイッチの更新工事で、古い設備を外し新しくする。
これがこの日の工事でした

中部電力さんに離れた電柱の高圧送電を停止してもらい、
その上で柱上の設備とキュービクル内の設備を更新したんですよ

古い設備を地上に下ろし、先ほどの開閉器を設置

‥うーん、蜘蛛みたいに見えるぜ(笑)
設置した気中開閉器と今までの設備とを接続して
柱上の作業はこれにて完了です

送電線側との接続は中部電力さんのお仕事です。
キュービクル側の高圧設備の更新工事も完了していて、
こちらは 「LBS (高圧交流負荷開閉器)」 の交換をしていますよ

LBSっていうのは、トランスとか、コンデンサの手前に設置する
高圧開閉器のことをいいます

考え方や構造が違いますが、LBSは家庭用の漏電遮断器のようなもので、
地絡電流を感知してLBSをトリップ(遮断)させて、
他の高圧設備に波及しない様に保護する大切な設備なんです。
このLBSに装着する部品にもうひとつ、
「高圧限流ヒューズ」 ってのがあって、
発生した短絡電流は、このヒューズで保護します

中部電力さんの高圧遮断 → 僕たちの作業 という流れで作業が進み、
高圧復旧 → 保安協会さんの検査 という流れで施工が進んでいきます

このような工事では間違いが一つでもあってはダメ

作業後に指摘があれば確実にその部分は手直しが必須です。
でも、今回も指摘はなく、スムーズに送電と試験が完了しました~



更新した設備は今回2つだけでしたが、キュービクル内部の設備‥
相当に古かったですね

聞いてみるとすでに更新のお話は出ているらしく、順次更新の予定だとか。
今まで見てきた設備ごとに違うんですが、
中にはまだ変えなくても余裕じゃないのか?? と思うほど
見た目が美しいままの設備もあります。
高圧受電設備の更新時期は設備後 15年~20年程度。
油さしし直せば大丈夫そうなのもあれば(実際にはNG)
屋内にあるのにぼろぼろの様子の物もあったり‥
やはり温度変動の激しい場所にある設備は汚れがひどく、
温度管理ができている設備はかなりきれいに保たれている‥
こんな印象を今は持っています。
キュービクル内は普段掃除なんかできない危険な空間

なので、年次点検と定期更新はとっても大切ですね

今回の施工は無事に完了

来月もうひと設備の更新作業が待っています。
高圧の機器も常に進化し続けています。
更新が必要な時期に来たら、最新の設備で快適にしてあげましょう

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Posted by ノリさん at 08:11│Comments(0)
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