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2014年08月20日

被災したときに電気をどう扱えばいいのか


日本各地で豪雨による被害が広がっていますね。

facebookの方で、

「消防団員としての災害や防災の話も気になるけど一電気屋としての災害や

復旧、防災に関する意見も聞いてみたいですね。」

とのご意見をいただきました。

たしかに、知らないことは多々あると思います。

ですので、ようにすれば二次災害を防止できるのかを、ほんの一例にすぎませんが

紹介したいと思います。


エコキュートの破損


さて、これはなんだと思いますか?

「エアコンの室外機?」

確かにそっくりですが、これは山から押し寄せてきた土砂が押しつぶして

しまったエコキュートの残骸なのです。



お湯を沸かすための機械であり、ライフラインの一部であるエコキュート。

現在、このお客様のご家庭ではお湯を沸かすことも、お風呂に入ることも

でき無い状態です。

早く対処するように努めていきます。



仮の話として、もしも地震などでご自宅が損傷し、仮住まいに移らねばなら

ない場合になってしまったとしましょう。

被災するまでは当然のことながら問題なく機械に電気が流れていたわけ

なので、もしもブレーカ(遮断機)が自動で落ちて電気が切れなかったと

したら漏電状態になってしまいます。



もちろんそうならないよう、エコキュート本体に1か所、分電盤に1か所漏電

ブレーカが施設されています。


漏電ブレーカ


しかしながら昔ながらの長屋や軒先が続いているようなご家庭では、分電盤

に漏電ブレーカがないご家庭もあるのが現状です。

改築や設備改修でお邪魔させていただいた場合には、分電盤を安全な物へ

交換する工事も同時に行う場合があります。



漏電とは恐ろしいもので、例えば僕たちがVVFと呼んでいるビニル絶縁電線

に許容される電流以上の電流を長時間流すと火災に発展してしまうのですface07

火がついてしまったら、まるで導火線のように燃えて行き、たとえ水中でも

その火災は収まらず燃え続けてしまいます。

これが漏電火災の主な原因です。

電線はほとんど目に見えない場所に施工されています。

天井裏や壁の中、床下にも配線してある場合があります。

漏電火災では、家のいたるところに火が生まれる可能性があるのだと、覚えて

おいてくださいemotion04



また、エコキュートは単相とはいえ200V(ボルト)の電気で動いています。

もしもエコキュートや温水器が土砂や水害にあってしまったら、ブレーカを遮断

してください。


土砂災害


土砂災害②


長期間仮住まいなどへ移る際には、主開閉器(サービスブレーカ)もしくは契約

ブレーカを切るようにしていただきたいと思います。

これが電気災害からご自宅と家族を守る最良の方法です。



そして、めったに見ることはありませんが、折れた電柱から下がった線には

絶対に近づいてはいけませんemotion22

まだ送電が止まっておらず電気が生きていた場合、最悪の場合感電死する

恐れもあります。

電柱には低圧線と高圧線が張り巡らされており、高圧線は6,600Vもの電圧が

印可されています。



折れた電柱も電気が漏電している場合もありますし、いつ倒壊するかわもしれ

ないような設備には近づかないようお願いします。



身近なところでは太陽光発電設備でも同じことが言えます。

たとえ設備が小さくとも、それ自体は発電システムです。

大抵のご家庭では発電した電気はご家庭内で消費され、余った電気を中部電力

に買い取ってもらっていると思いますが、もしもご自宅が倒壊し避難を余儀なく

された場合、中部電力の送電が止まっていても、発電した電気が電線を通って

送電されている場合もあるのですemotion04



電柱上には変圧器が備え付けられている物もあるので、変換されて高圧の電気

が発生してしまう恐れもないとは言えません。



身近な電気、便利な電気ですが、一歩間違うととても危険な存在なのです。



災害の時に電気をどのように扱えばいいのかをまとめた書物等があるのか、

僕は聞いたことがありません。

電気という存在が身近すぎて忘れられているような気がします。

ぜひ、電気は怖い物なんだと再認識していただいて、安全に使用していただけ

たらと僕は願っています。



ほんの一例で参考にもならないかもしれませんが、どんな質問にもお答えします

ので、メールにてご質問ください。

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