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2016年03月03日
後継者がいないから仕方がない
先月の事、お客様からこんなお電話を頂きました。
「牛舎をたたむから配線を撤去してほしい。」
肉牛(黒牛)を飼育して出荷していたお客様ですが、
家業を継ぐ後継者もなく維持が大変だということです。
寂しい話ですが、すべての牛を出荷したのを持って廃業されるとのこと。
現地確認のために向かうとすでに建物も解体が始まっていました。

夫婦二人三脚で頑張ってきた畜産稼業。
これで全て幕を閉じられてしまったんですね。
一棟二棟と、徐々に規模を縮小されてきていたことはしっていましたが、
いざ全てが無くなってしまうと考えると、なんだかさみしい限り。
電気配線を全て撤去するため、電気の切り離しに電柱へと上りました。

ここから見る景色もこれで終わりかぁ

何度も登ったなぁ‥。

建物がなくなれば広大な敷地が残るのみ。
周囲はほうれん草農家さんのビニールハウスが軒を連ねています。
いずれここも誰かが購入して開拓して行くことでしょうね。
不要な電線の処理を終え、続いて電源供給を行っている分電盤へ。
ヤバい物を見つけてしまった‥


パッと見ただけでは気づきませんが、ブレーカに固定されている端子が
まともに締め付けられておらず一部融けかかっています


端子を外して見てみるとその姿がはっきり見て取れますね

電線も硬化してしまってガチガチに

電流が流れにくい状況下で熱を持っていたであろう電線の話ですが、
どんな現場でも同じようにガチガチに硬化してしまっています。
熱を持つ ⇒ 冷える ⇒ 固まる ⇒ 熱を持つ ⇒ 冷える ⇒ より固まる
こんな感じなのではないでしょうか?
まだしばらくは電気を使用されるとのことでしたので、
安全のためにもこのまずい配線処理を直しておきます


おかしいなぁ‥この配線は当時の僕がきれいに直したはずなんだけど‥

端子に着いたネジ締めの跡から見ても、
あからさまにあとから配線が追加されている様子‥

勝手に配線を追加するのはやめてくださいね


2本を1つの端子にまとめネジをしっかりと固定。
これで電線が熱を持つこともなくなるでしょう

ネジも無理やり締め付けてあったため 『タップ』 を使って修正しておきました。
電気工事士の資格のないかたは工事したら絶対だめですよ

今回も未然に防ぐ事ができましたが、このままでは電気火災に繋がります。
しかも周りは木造の建物ばかり

全部チェックしてよかった



その後もいらない電線を調べては外しを繰り返し、
社用車にはいらないくなった電線がどっさり。

中部電力さんとの契約解除までしっかりお付き合いさせていただきますので、
その時まで必要あらば呼んでください

これで解体もさらに進むでしょう。
あれからしばらく現地に行っていないけどどうなったかな?
ちょっと覗いてみようかな。
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Posted by ノリさん at 07:55│Comments(0)
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