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2016年04月15日
ほうれん草を運びたい! ベルトコンベアを2台連動制御
お客様からご依頼の電話を頂きまして、昨日施工を完了してきました。
「新しくコンベアを買ったんだけど、いま使っているベルトコンベアと動きを
連動させてほしい。」

先月リフォームを行ったばかりのほうれん草の作業場。
作業場を増築して作業人員も増やせるように面積も大きくなっています。
今回はその広くり余裕が出た場所へベルトコンベアを導入したとのことで、
そのベルトコンベアと新しいベルトコンベアが同時に動くように制御してほしい。
そういった内容でした

電話の内容には続きがあり、「14日中にたのむ。」 とのこと。
つまり、13日の夕方に電話を貰い、翌日には施工完了しなければいけない‥

すぐに現場を調査に向かいました

調査後は問屋に必用な材料の在庫があるか確認。
なんとかなりそうです

翌朝、問屋から持ってきた材料を持ち込みました。
制御するために必用になる材料はこれだけでOK。
さっそく作業を開始です

組み上げるとこんな形の制御盤が完成します

信号を受けて 『リレー』 が働き、『マグネットスイッチ』 がONになるという
単純な制御盤です。
ちなみにマグネットスイッチとは、
磁力を使いスイッチを ON/OFF する装置だと考えて頂くと
分かりやすいとと思います

リレーはそれの小さいバージョンと考えてみてください。
ただし、電流があまりに大きなものを制御する場合には、
リレーだけで機器の電源 ON/OFF 制御はできないのです

同じ動作をする2つの装置ですが、リレーはマグネットスイッチとは違い
接点部分(電気を入り切りする部分)の電流を流せる容量が少ないため、
電流が多く流れている最中に ON/OFF することで
接点部分が焼けついたり、融けて破損したりしてしまうのです。
つまり、リレーはマグネットスイッチを補助する装置なのですよ

さてさて、完成した制御盤を新しいベルトコンベアの金具に固定します。
マグネットスイッチで ON/OFF 制御されるコンセントには新しいベルトコンベアの
コンセントを差し込んで準備しておきます

これで既存のコンベアが止まると同時に、新しいコンベアも停止するという
仕組みが完成しました

これでほぼ完成したようなものですが、
制御盤を働かせるには制御された電源を持ってこなければなりません。
つまり連動させるための連絡配線が必要になります。
既存の制御回路まで配線し、そこから制御電源を確保します


ベルトコンベアの役目はほうれん草を作業ラインに流すためのものですが、
コンベア上にあるほうれん草、コンベアが回り続けてしまったらどうなります?
最後にはすべてコンベアから落ちて地面に落下してしまいますよね

それを止めて制御しているのこのセンサー。
センサーを遮ることでコンベアの制御回路が働き、
コンベアの動作が停止するという機構になっています。
回りっぱなしにするだけの動作なら制御装置は不要な存在です。
ですが、ほうれん草を梱包するためには、どうしても頻回にコンベアの回転を
ON/OFF して制御する必要があります。
先ほど分岐した制御電源は、コンベア下に配管した内部を通り制御盤へ。
赤信号なのに車が突っ込んで来たら‥?
玉突き事故になります。
もし制御しなかったら、コンベア連結部分のほうれん草も同じ状況に

ベルトコンベアは新旧共に分離できるよう、
制御電源は差し込み式にしてあります

これならば移動や修理する際にいちいち電線を切る必要がありません

接続がすべて完了したので、今度は試験運転です。
動作も良好、問題なく制御できています

制御装置は電源分離型なので、他にも連動した機器があれば
15A(アンペア) までの機器まで同時制御が可能です

新しいコンベアの電流値は 1.3A(アンペア) の物だったので、
単純に同じベルトコンベアを10台まで同時制御可能ですね

今朝からほうれん草出荷の作業はされているはずです。
時間ができたら様子をうかがいに行ってみようかと思います

ご用命ありがとうございました

なにかありましたら、いつでもおよびくださいね。
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Posted by ノリさん at 07:46│Comments(0)
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