2016年05月01日
揚水ポンプが漏電して回らない!
設備の減設調査にお伺いさせていた頂いた時のお話です。
ただ、そちらの件は解決というか、それ以上どうしようもない状態だったため
ただ、そちらの件は解決というか、それ以上どうしようもない状態だったため
設備の現状維持‥という形で納得していただけました
「あと、ブレーカが切れてしまうからそっちも調べてほしい。」
さらにご依頼を頂いたのでそちらの調査も進めました
今日のお話はこれがメインです。
ポンプに繋がっている回路だということでさっそく調査。
むむむ‥
相当に 『絶縁状態』 が悪いぞ‥
配線の経路を調べていくと‥?
ポンプ‥ではなく揚水用の三相モーターを見つけました
モーターの動力を使いポンプを回転して揚水する装置ですね
モーターの近くにモーターを入り切りするためのブレーカ(遮断器)も発見。
モーターの動力を使いポンプを回転して揚水する装置ですね
モーターの近くにモーターを入り切りするためのブレーカ(遮断器)も発見。
ここまでの配線にはまったく異常はなく、絶縁状態も良好。
やはり三相モーター事態が悪いのかな?
あれ‥??
モーターにアース(接地)線が繋がってない
三相モーターや人が触れる恐れのある機器には
アース(接地)工事が必ず必用です。
アースがないことで漏電しても漏電ブレーカが漏れている電流を検知できずに
遮断すらしないこともあります
こうなった場合、電流が漏れている部分が熱を持ち火災に発展する場合も
さらに、人が触れた時に感電してしまう恐れもあります
『絶縁抵抗値』 を計測するにしても
アース(接地)がないと確実な測定ができません
ふと足元を見ると切断されて転がっていたアース(接地)線を発見。
‥なにゆえに切断されているのか‥?
しかもその先、埋設されている肝心な部分も切断されてる‥
どれどれ‥よし、臨時に復旧完了
とりあえず絶縁状態を計測してみよう。
主電源やブレーカ(遮断機)に異常がない場合、
漏電遮断機が切れる場合には何パターン化理由があります。
① 漏電している
② モーターに過負荷が掛かっている
③ 三相ではなく片相のみで運転してしまっている
④ 電線、もしくはモーターが短絡(ショート)している。
⑤ モーター事態が壊れている(焼けついた等)
うーん、やはり絶縁状態もよろしくない。
測定値は 0.1MΩ(メガオーム) の位置を指しています。
0.1MΩ(メガオーム)というのは、維持すべき限界値なのです。
しかも条件が合って、高湿度などの極めて条件の悪いところでも維持すべき
極限の値という決まりごとがあります。
あとはモーターが悪いか、モーターまでの配線が悪いかの見極めも必要です。
モーターから電線を外し再計測。
結果、電線の測定値は 100MΩ(メガオーム) で問題なし
完全に原因がモーターにあることまでは突き止めました。
現状でブレーカを投入しても切れることがないためブレーカにも問題は無し。
モーターは見た目にも新しいし、内部の巻線コイルかな?
見た目だけではわからないモーターの悪い部分。
まずは触って確認してみます。
どれどれ‥モーターくんもしかして焼けついてないか‥??
むお
どれだけプーリーを回そうとしてもびくともしないぞ
うーん、どうやらモーター内部が焼けつきを起こしてしまっていて
ベアリングなどと一緒に固着してしまっているようです
モーター端子間の絶縁測定値もまったく同じなので、
中で巻線コイルが溶接状態になって、モーターのフレーム事態と
くっついてしまっているのかもしれません‥
これは修理‥もしくはモーターの交換しかありません。
どうしようかといろいろ考えましたが、
今までの経験ではコイルの巻き直しには非常に時間がかかるうえに、
買った方が安くつくことが多いのです
状況をお客様に相談すると、
「まだ変えてから2年くらいしかたっていないのに‥」
とのこと
メーカーに問い合わせをし、代替え品のモーターを取り寄せることに決定
シャフトのサイズは居間のモーターと同じなので、
シャフトのサイズは居間のモーターと同じなので、
以前の様にプーリーの削り出し作業は不要です
もしも径が違っていても削って加工してしまうので問題はないのですけどね
モーターも依然と同じく IP44 の防水防塵モーター。
屋外使用に適したモーターですので 360°方向 からの雨水に耐え、
1mm以上 の大きさの粉塵はモーター内部に入ることがありません。
納品は連休明けになってしまいますが、到着次第施工に入りたいと思います。
昨日も依頼を受けて走りましたが、ことらも急を要する状態です
連休は良し悪しですね
しばしお待ちください
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