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2015年10月30日
もう雪なんかこわくない!? 屋根融雪施工1日目
おはようございます。
屋根にも霜が降りる時期になり、今朝も寒い朝です

そんな寒くなる一方の高山市、
昨日は『森瓦店』様からご依頼いただいたお客様の住宅に
『屋根融雪設備』の施工に入らせていただきました

既製品の『融雪制御盤』は値段も高いため、自社で材料を集めて毎回
組みつけています

今回の融雪電力契約は単相の200V(ボルト)です。
家庭用の電灯契約とは別に中部電力さんと契約が発生するのですが、
電気使用料金も安めに設定されていて、
今年H27年度に改定された電気料金は
1KW あたり、おおよそ 10円97銭 となっています

そして、ひと月の基本料金は 1KW につき 2,010円75銭 です。
※融雪電力は3ヵ月使用する事が前提の契約です。
基本3ヵ月使用する事が前提ですが、3ヵ月以上使用する事も可能です。
その場合には、4ヵ月目からの基本料金が 1KW につき 561円75銭に
値引きされますよ

いくら電気料金が安めに設定されていっても電気代はかかります。
そこで少しでも無駄なく効率的に融雪装置を働かせるために必要なのが
『融雪制御盤』の役目となります

雪が降り始めたら設備したヒーターへ通電し、融雪を開始。
雪がやんでも、遅延時間の設定で最短5分から最長3時間の融雪持続も
設定が可能な装置を組み込んでいます

雨樋ヒーターも、温度計を用いた装置を使っていますので、
設定温度まで気温が下がった場合のみ、
雨樋ヒーターへの通電がされるような制御装置になっています。
下の写真が、施工後に降雪を感知するセンサーを撮影したもの。
このセンサーが制御装置を動作させる大切な部分になります。
水平に取り付けないと雪がちゃんと検知できず誤動作するのでしっかりと
調整しながら施工しました

融雪設備の施工が完了したらあとは簡単です

お客様は12月頭、もしくは中旬くらいに中部電力さんへ電話を入れて頂き、
「〇〇町の〇〇です、融雪電力を開始したいのですが。」
そう電話してもらうだけでOKです

その時に『お客様番号』が必要な場合があります

『お客様番号』は、電気使用料金の通知や、
中部電力さんからの送付書類などに記載されています。
番号を準備してからお電話いただくと融雪開始がスムーズですよ

お電話していただいたのち、装置のブレーカだけはお客様ご自身で入れて
もらわなければいけません。
ですので、当社で施工させていただいたお客様には、
専用の操作マニュアルを作ってお渡ししていますのでご安心くださいね

融雪装置は完全自動化されていますので、ブレーカ投入後は
お客様が何かを操作する必要はまったくありません。
3か月後の使用停止日をメモしてもらっておいて、
中部電力さんへ
「融雪電力を終了しました。」そうお電話いただくだけでOKです

少しでも電話連絡が遅れると1か月分まるまる損をすることもありますので
ご注意ください

こちらが施工完了後の写真です。
「壁にできるだけ穴をあけたくないんです。」とのお客様の要望を重視して
極力穴をあけない施工でまとめさせて頂きました

屋外の配管はすべて黒色を使用

できるかぎり目立たないようにしています。
配線も黒い色。
近くに寄って見ることがなければ、歩行者からはほとんど見えません

一部のみ『霧除け屋根』への穴あけをしました。
もちろんお客様と大工さんには許可を貰ってからの施工です

穴をあけずに施工できないこともないのですが、
かなり格好の悪い配管になりますので外観を損ないます

お客様のご自宅は観光地のすぐそばですのです。
観光に見えた方に、みっともない配管をした家の姿は晒せません

大工さんには、「防水処理をしっかりとね。」そう念を押されましたが、
もちろんおっしゃる通りです。
コーキングを穴の中まで押さえ、しっかりと防水処理しておきました

1日かけて、配管と配線はほぼ完成しました

電線も不測の事態に備えて長めにしています。
さて、11月には融雪ヒーターを瓦の中へと施工していきます

そこは『森瓦』様との共同作業。
瓦をめくってもらって、僕がヒーターの施工を済ませるという段取りです。
今年の大雪で瓦も数枚破損しているので、そちらも改修されるそうです

そうそう、今回の客様の設備場合の電気料金を試算してみましょう。
設備するヒーターの総消費電力は 2,120W(ワット) です。
2KWを超えてしまっているので、
中部電力さんとの契約は3KW契約となります。
そうすると1ヵ月の基本料金は‥?
3KW × 2,010.75円 = 6,032円25銭 となります。
つづいて使用する1ヵ月分の電気料金はどうでしょう?
1KWh が おおよそ 11円 ですので、1日8時間通電すると考えて‥
(2,120 ÷ 1,000) × (8時間 × 30日) × 11円 = 5,596.8円
このような計算になります。
電気代はバカになりませんが、屋根の雪下ろしを考えるとどうでしょう。
安いのか高いのか‥
?

ですが、瓦の雪下ろしは確かに大変

街中だと下ろした雪の処理まで考えねばなりませんし。
うまく融雪装置と付き合って、上手に料金も節約したいですね

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Posted by ノリさん at 07:52│Comments(0)
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