2017年10月14日
緊急依頼! あるホテルの換気扇を直せっ!
「ブログを見てお電話したのですが。」
ブログを見て直接携帯にお電話いただいたのは久しぶりです
内容は、ホテルの一室の換気扇が動かないから見てほしいというものでした。
えっ、僕でいいのかな‥
専門の出入りの業者さんがいるんじゃ無いのかな‥
そう思いつつ来てほしいとのことでしたので現地へ
通されたホテルの一室。
「この部屋だけ換気扇が動かないんです。」 とのこと。
お客様曰く、「このスイッチが壊れているから動かないんです。」
‥なるほど。
教えていただいたスイッチは写真一番上の
常時換気用スイッチです。
説明を聞くと、このスイッチを押すと赤いランプが灯るのだけれど、
押しても反応がないとの事。
そんな時は一度スイッチを取り外してみちゃいましょう
そして、取り外して配線を直接短絡(ショート)させてみます‥
う~ん‥?
換気扇はうんともすんとも言わねぇです
つまりスイッチ自体の故障ではないという事です。
頂いた情報だけで調べる部分はこれで終わり。
仕事もこれで終わり‥?
いやいやそんなわけにはいきません
ここからは更に踏み込んで調べていきますよ
ただし‥人の行った配線というのは想像するのには難い‥
そんな時の一番の解決策。
それは、このスイッチ達を全部取り外すことです。
ふむ、なるほど。
どうやら普通の換気扇スイッチを介さず、直接換気扇をONにするための
スイッチが先ほどの物だったようですね。
換気扇のスイッチは遅れタイマー内蔵のものを使っていました。
スイッチONして使用した後、OFFにすると5分だけ換気扇が遅れて消える
というスイッチです。
写真じゃわかり辛いのでちょっと配線を絵にしてみました。
このように結線されておりました
上の赤いスイッチと、下の換気扇と書いたスイッチの配線の行き先。
どちらも換気扇に繋がっています。
スイッチ部分から推測するにこの配線図で間違いないと思われます。
さらに天井裏に入れば、配線の異常なども見つけられるはずです。
それを調べるには天井裏に入る必要もありましたが、
そこはユニットバス、天井に点検口があるので大丈夫です
蓋を外せば‥もう天井裏が覗けます。
‥もう配線がちょっぴり見えてますね。
配線をより分けて調べていくも問題はない‥
ん‥まさかな。
今までの経験でちょっと閃くキラーン
換気扇に繋がっていた配線を触ってみると‥
スポッ‥
うわーやっぱりか
どうやら換気扇への配線の接続不良が原因だったようです‥
ここはしっかり差し込みなおしてと‥よし。
まさかまだ問題はないよな‥とアース配線(赤色)を触ると‥
ポキッ‥
げげっ‥ここもかいな
電線の皮むきの際に電線に深い傷を付けていたか、
もしくは端子を圧着する際に専用の工具を使わなかったか。
折れた原因はどちらかでしょう。
端子が無くてもすぐに改修は可能なのです。
わっかを電線で作って、はい完了です
天井裏から脱出し、換気扇をテスト‥動けよ~
ぽちっとな。
うんうん
問題なくなりましたね、換気扇は問題が消えて動きを取り戻しました
常時換気扇用スイッチもこの通り、ちゃんと点灯しますよ
そのほかのスイッチも元通り戻して作業は完了です
ちなみに、常時換気扇のスイッチをON状態にして、
下にある換気扇のスイッチを押しても何も起きません。
ただし、赤色のパイロットランプが点灯しなくなるという症状が起きます。
それはなぜか?
電気は流れやすい方へ流れる性質があります。
例えば川で例えると、狭い方方より広い方が流れは大きいですよね?
電気も同じで、抵抗が少ない方へ電気が流れるので、
パイロットランプという抵抗がない換気扇のスイッチ側へ電気が流れます。
なにせほぼ素通し状態になっているわけですからね
遅れて切れるためのタイマーも電気を使っていますが微々たるもの
なので抵抗の大きいパイロットランプは光らなくなってしまうのです
修理完了の結果をお伝えすると大変喜んでいただけました
簡単に直せる場所でよかったです
その後また止まったという連絡もないので一安心しております。
大きなホテルの依頼を頂くと正直ドキッとしてしまいますが、
お役に立てて幸いでした。
この度のご用命、誠にありがとうございました
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